荒行に耐える強壮薬として行者たちが食した
“幻の山菜”をおやきで手軽に!
クセのある行者にんにくを
中華甘味噌と豆板醤でピリ辛風に仕上げました。
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“行者にんにく”って何? と思われる方が大変多いのでは?
行者にんにくはユリ科の多年草で”アイヌねぎ”ともいいます。アイヌねぎといわれるぐらいですから、主な産地はもちろん北海道。
4月下旬から6月上旬が旬の山菜ですが、乱獲されるとなかなか自然に回復しないため、今や“幻の山菜”となりつつあります。
しかし近年は栽培物が普及し、東北地方や中部地方の山間地でも栽培する農家が出てきました。
それでも出荷できるまで育てるのに何年もかかるので高価な山菜です。
そんな行者にんにくですが、ここ長野では戸隠産の栽培種が出回っています。天然ものよりは香りが弱いものの、そのまま食べるにはクセが強すぎます。
そこで長野市産の菌床シイタケと玉ねぎを合わせて、中華甘味噌と豆板醤でピリ辛風に仕上げました。
山菜ビギナーの方も、
“幻の山菜”をまずは【おやき】でご賞味ください!
“行者にんにく”の名前の由来は、深山で修行する山岳信仰の行者たちが、荒行に耐える強壮薬として、全草に強いニンニク臭のあるこの草を食べたことから。
独特の強い匂いのもととなっているのは含有アミノ酸。
この成分は動脈硬化や脳梗塞の予防に効果があり、ガン細胞の増殖を抑制するといわれています。
さらに、疲労回復、強壮作用としても働きます。